日本ではリユースの需要が無いモノでも、発展途上国を中心とした海外では「ユーズド・イン・ジャパン」という言葉が生まれるほど、その状態の良さから高い人気を集めています。宗重商店の海外事業は、不要品事業によって集められた「まだまだ使えるモノ」の中から、海外で需要のある品を選別して輸出する事で、必要としている海外の人たちに有効にリユースしてもらう事が可能になっています。
「もったいない」から世界をつなぐという理念から生まれた海外事業は、この先も住み続けられるまちづくりに貢献し、地域の人々を支え共生していく事業として成長し続けたいという想いを持っています。
日本の1人あたりの年間の不用品排出量は世界でもトップクラスと言われています。リサイクルやリユース意識の高まりや、フリマアプリなどの登場によって多くの不用品がリサイクル・リユースされるようになったものの、それでもその他多くは焼却・埋め立て処分されている現状があります。中でも古い家具や使い古した雑貨・日用品、錆びた農工具など、フリマアプリでは取引が難しい製品などの廃棄量は未だ増加傾向にあります。
不用品が増え続けている背景には、消費の多様化・複雑さ、ライフスタイルの変化などがあげられていますが、これらは「資源の浪費」「環境への負荷」に繋がります。政府や自治体をはじめ、不用品の削減に向けた取り組みは様々なところで進められていますが、消費者一人ひとりが不用品の排出を抑える意識を高めることが重要なのです。
東南アジアにおける日本のリユースショップは、タイやベトナム、フィリピンなどの国々を中心に、急速に拡大しています。宗重商店のリユース品は、輸出国に合わせて需要の高い商品を仕分けし、品質チェックと丁寧な梱包をして発送しています。輸出された商品は店舗によって販売形態に違いがあり、店頭販売やオークション形式での販売など様々です。
具体的な商品としては衣類、家具、おもちゃ、雑貨、農工具など、幅広いジャンルが人気です。日本では価値のない物でも高値で取引されることもあり、宝物探し気分で掘り出し物を求める人で賑わっています。日本から東南アジアへの日本のリユース品の輸出は、日本の環境に貢献すると共に、東南アジアの人々の生活に豊かさをもたらすものとして、今後も期待されています。
不要品回収
分別、計量
コンテナの手配
コンテナ積込
コンテナが港に到着
輸出申告
出航
到着
(2023年度実績)